NEC株式会社 NEAC-2201 | 1961
NEC株式会社(NEC)は、実用的なビジネス処理を目指して、NEAC-2201を基にNEAC-2203トランジスタコンピュータを開発しました。最初の機械は1959年5月に納入されました。1959年6月、パリで開催されたAUTOMATH国際情報処理会議(AUTOMATH: International Conference on Information Processing、ユネスコ後援)では、NECはNEAC-2201を展示し、世界初の商用トランジスタコンピュータとして公開デモンストレーションを行いました。
NEAC-2201は、クロック発振器、電源ユニット、磁気ドラムユニットの周辺回路に真空管を使用していましたが、NEAC-2203ではこれらの真空管がすべてトランジスタに置き換えられました。固定小数点演算モードに加えて、浮動小数点演算モードも追加されました。メモリは3つの階層で構成されており、240ワードの磁気コアメモリ、容量2,000ワードの高速磁気ドラム(分速10,000回転)、および最大10台のドラムを搭載できる容量10,000ワードの磁気ドラム(分速1,500回転)から成っていました。
NEAC-2203の開発は、電子データ処理システム(EDPS:Electronic Data Processing System)を目指しており、周辺機器やその制御装置の開発が重要な課題となりました。カードリーダー、カードパンチ、ラインプリンター、磁気テープ装置などのさまざまな周辺機器が開発され、接続されました。
NEAC-2203は、割り込み機能を備えており、タイムシェアリングによって3つのプログラムを同時に実行することができました。これにより、入出力作業と算術演算を同時に処理することができました。NEAC-2203は合計30台が出荷され、当時としては非常に驚くべき数字でした。NEAC-2203はさまざまな分野で使用されました。
