地球シミュレータ | 2002 ~ 2009
地球シミュレータの第1世代は、日本政府の「地球シミュレータプロジェクト」の一環として開発された、高度に並列化されたベクター型スーパーコンピュータシステムである。このシステムは、地球温暖化の影響を評価し、固体地球物理学の問題に取り組むためのグローバル気候モデルを実行するために使用された。日本航空宇宙研究所、原子力研究所、海洋科学技術センター(JAMSTEC)向けに開発され、1997年にプロジェクトが開始され、1999年10月に建設が始まり、2002年3月11日に正式に開設された。プロジェクトの費用は600億円だった。
NECが製造したこのシステムは、SX-6アーキテクチャを基にしており、640ノードが搭載され、各ノードには8つのベクタープロセッサと16GBのメモリが搭載されており、合計で5120のプロセッサと10TBのメモリを備えていた。各ノードは1メートル × 1.4メートル × 2メートルのキャビネットに2台ずつ設置され、各キャビネットは20kWの電力を消費していた。システムは700TBのディスクストレージ(450TBはシステム用、250TBはユーザー用)と1.6PBのテープドライブによる大容量ストレージを備えていた。このシステムは、大気と海洋を含む地球全体の気候シミュレーションを10kmの解像度で実行することができた。LINPACKベンチマークにおける性能は35.86 TFLOPSであり、これは前回の最速スーパーコンピュータであるASCI Whiteのほぼ5倍の速さであった。
地球シミュレータは、2002年から2004年にかけて世界で最速のスーパーコンピュータであり、その性能は2004年9月29日にIBMのBlue Gene/Lプロトタイプに追い越された。
